帯状疱疹ワクチンの定期接種について
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2025年05月02日 病院より
帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。ワクチンは帯状疱疹を完全に予防するものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽く済んだり、神経痛が残りにくいというデータがあります。
帯状疱疹ワクチンが令和7年度より65歳以上の方などを対象に定期接種として実施できることとなりました。対象の方は新潟市より個人案内文書が届きます。当院内科で接種が可能ですので、案内文書を持参し、総合受付にいらして下さい。
対象者
- 年度内に65歳を迎える方
令和7年度から11年度は、その年度内に70,75,80,85,90,95,100歳になる方も対象
※令和7年度に限り、100歳以上の方は全員対象 - 60~64歳で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
乾燥弱毒生ワクチン「ビケン」
- 水痘(みずぼうそう)ワクチンと同じものです。1回の接種で済み、費用は4,950円です。
- 帯状疱疹の発症予防効果は50%程度で、帯状疱疹後神経痛の発症を1/3程度に抑えると言われています。効果は5年程度で減弱するため、追加接種が必要になることがあります。
- 生ワクチン(毒性を弱めたウイルスを使用)のため、免疫抑制状態にある人(抗がん剤治療中やステロイドなど免疫抑制剤を使用中など)は接種できません。
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」
- 近年発売された不活化ワクチンです。2ヶ月~6ヶ月間隔で2回の接種が必要です。1回あたりの費用は18,150円、合計36,300円かかります。
- 帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の予防効果が90%以上と高く、効果の持続期間も長い(9年以上)とされています。
- 不活化ワクチンのため、抗がん剤治療中やステロイドなどの免疫抑制剤使用中の方でも接種が可能です。
- 接種部の痛み等の副反応がやや多いと言われています。
ワクチン比較
|
乾燥弱毒生ワクチン 「ビケン」 |
乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン |
---|---|---|
接種回数 |
1回 | 2回 |
接種間隔 |
- | 2ヶ月~6ヶ月 |
費用 |
4,950円 | 36,300円(1回:18,150円) |
【予防効果】 |
50%程度 | 90%以上 |
【予防効果】 |
1/3程度 | 90%以上 |
【予防効果】 |
5年程度 | 9年以上 |
ワクチン種類 |
生ワクチン |
不活化ワクチン |